緯度経度を調べる時
論文をまとめる際に、調査地の緯度経度をネットの地図上から求めることはよくあると思います。しかし、日本にはどうもいくつかの測地系が用いられ、特に旧日本測地系と世界測地系は数百メートル、ズレが生じるようです。
簡易情報としてWikipediaによると、
・旧日本測地系(Tokyo Datum)→ Yahoo! JAPAN#Yahoo!地図情報、Mapion、マップファン、goo地図、livedoor 地図情報
・日本測地系2000(TKY2JGD、Japanese Geodetic Datum2000)→ 電子国土背景地図、Docomo (Web) の GPSサービス
・世界測地系(WGS 84)→ Google マップ
の3つがあり、サイトによって使用している測地系が異なるようです。
2002年4月1日以降、現在、漁船などに使われるGPSは一般的に世界測地系(WGS 84)が基準になっているので、緯度経度のデータの統一は世界測地系(WGS 84)で行った方が良いと思われます。
****************<追記>****************
必要に迫られて地図から緯度経度を求められるサイトを探した結果、便利なサイト(www.motohasi.netさん)を見付けました。
使い方ですが、試しに東京駅の座標(世界測地系(WGS 84))で検索したものを載せておきます。

もう一つ見つけた便利なサイト(Geocodingさん)も世界測地系表記ですね。

****************<追記2>****************
文献にある経緯の情報とGoogle Mapsの経緯を照合させていたら1度ほど北緯がズレることに気付きました。
調べてみると、WGS 84の中にもEPSGコードというものでいくつか種類があるみたいで、
・Google Maps――コマーシャルベースのサービスでは Spherical Mercator 投影法(EPSG:900913)
・Google Earth――等緯度経度(Plate Caree)の場合はEPSG:4326
といった具合です。ソース1 ソース2 ソース3
上記で紹介したサイトは一般的なGoogle Mapsを利用しているので、WGS 84のEPSGは900913(現在はEPSG:3857?)のようです。
Google Mapsの緯度経度表示サイトで調べたことを明記しておけば大丈夫でしょう。
2012年7月9日作成 → 2013年6月5日更新
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