マンボウ肝油と放射線測定
マンボウは日本では水産重要種ではありませんが、食べられる魚です。刺し身、肝和えなど、様々な料理がありますが、マンボウの肝臓から作ったサプリメントも存在します。サメなどで有名な肝油のサプリメント。マンボウ肝油です。
マンボウ肝油はDPA、EPA、DHA、CoQ10などが豊富に含まれ、内臓系の病気を治す助力になるそうです。
通販では、「マンボウハート」などの名前で売られています。
しかし、このマンボウ肝油のサプリメントの製造元は東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県です。漁業的被害が心配されます。
しかし、震災後、一部の地域では早くも漁業が再開され、マンボウも漁獲されていたようです。
私も昨年の十月に、岩手に足を運びましたが、崩れた漁港の中でも、漁師さんは以前と変わらず、漁を行っている姿を見ました。東北の秋は小型個体がよく漁獲されるのですが、去年も変わらず小型個体が漁獲されていました。
しかし、海は福島原発による放射性物質の汚染が心配されます。
そこで、マンボウ肝油のサプリメントの製造元では、マンボウが放射性物質に汚染されているのかどうか調査されました。
2011年9月に宮古で漁獲されたマンボウから作成した肝油の放射線測定を行ったところ、基準値以下の0.06μSv/hで問題ない数値だったそうです。
この貴重な情報は株式会社みのり乃
様から頂きました。ありがとうございます!!
現時点で、東北のマンボウに放射線汚染の心配はないようです。しかし、マンボウは高次捕食者であるため、長年の時を経てから、水銀のように、生物濃縮が懸念されます。
今後の測定結果で数値が上がるのか下がるのか、気になる所です。
2012年4月9日作成 
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