マンボウ科魚類の仲間

マンボウの仲間はすべてはフグ目マンボウ科に属します(フグ目Tetraodontiformesの意味はtetra=4つ, odous=歯, forma=形ということで、4つで形成された歯を持つ魚といった感じです Murugan,2007)。マンボウ科の中にはマンボウ属、ヤリマンボウ属、クサビフグ属の3属が現世に存在するマンボウの仲間で知られています(化石になるともう少し種類が増えます)。それぞれの属内にはいくつかのが含まれるのですが、未だに正確な種数は不明です。ということで、ここでは大まかに、属レベルで、マンボウ類、ヤリマンボウ類、クサビフグ類を紹介しようと思います。


まずはマンボウ科を代表する3属を並べてみましょう。

       クサビフグ       ヤリマンボウ        マンボウ


左から順に、クサビフグ、ヤリマンボウ、マンボウと並べました。パッと見て全部マンボウの仲間ということはわかりますね。しかし、みんなどこか違う・・・実はこれ、左から順に右へと進化した順番とされています(e.g., Bass et al., 2005)。

ヤリマンボウとマンボウはクサビフグより関係が近いと言われていて、これは写真をみてもわかりますね。クサビフグは細長く、ヤリマンボウやマンボウは卵形をしています。ヤリマンボウとマンボウを見分けるには、体の後部末端に尖った部分があるかないかです。尖った部分があればヤリマンボウ、なければマンボウになります。

マンボウ類は昔は、マンボウ亜目Moloidei(ニコリスキー, 1982)またはMolina(上野、1966)に属すると考えられていいましたが、現在ではフグ亜目になります。

現在(2012年)のマンボウ類の分類は、マンボウを例にとると、以下のようになります。

真核生物ドメイン Eukaryota
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
脊椎動物亜門 Vertebrata
条鰭綱 Actinopterygii
フグ目 Tetraodontiformes
フグ亜目 Tetraodontoidei
マンボウ科 Molidae
マンボウ属 Mola
マンボウ M. mola


 2011年2月13日作成 2012年8月5日作成


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