マンボウ釣果記録

 マンボウ類は一般的にクラゲなどのゼラチン質の動物プランクトンが餌だと言われています。しかし、魚などが消化管内容物から出てきたという報告もあり (e.g., 荒賀,1973)、なんと、釣りをしていて、釣れることもあるみたいです! ここではそんな驚きのマンボウ(以下、この記事でいうマンボウとはマンボウ属魚類の総称を指す)が釣れた事例を集めてみました。管理人も生きているうちに一度はマンボウをこの手で釣ってみたいものです。


HP編

Oceansunfish
 このHPの上の記事「Notable: Northernmost sighting to date...」によると、最北記録である北ノルウェー、Narvikタウンから少し離れたRombaksfjordenという名前のフィヨルドで、2007年8月28日(日)に、一時間引きあいをして33kgのマンボウを、小さな釣り竿と小さな魚の形に見えるスプーンで釣ったとのことです。その時、水温は14℃。
大崎上島・釣りバカ日誌
 2005年8月10日に広島県大崎上島木江の桟橋にて。HPには下の方に釣れたマンボウの写真も載っています。
焼津の長井おじさんの船釣行記録
 HPに日時は書かれていませんが、目鯛を狙って釣りをしていると体長86p、体重34sのマンボウを釣ったようです。




ニュース編

「マンボウ釣ったよ地元漁師もびっくり広田小2年の臼井さん 自宅前の岸壁で大物=v(東海新報社の2010年8月24日記事)
 この記事によると、2010年の夏休み、陸前高田市広田町の岸壁で8歳の女の子が岸壁近くで泳いでいた体長約30cmのマンボウを狙って、針を引っかけて釣り上げた。写真も載っていました。
「75センチ、18キロ特大マンボウ釣れた…三重・石鏡」(報知新聞社の2009年12月26日記事)
 この記事によると、2009年12月24日のクリスマスイブに三重県石鏡町の釣り店の乗合船「幸徳丸」で釣り人が75センチ(18キロ)のマンボウを釣ったとのことです。この記事には写真も載っていました。餌はウタセエビ。仕掛けはハリス6号、小鯛バリ13号。伊勢湾口の伝統釣法、ウタセマダイ釣りで釣ったとのことです。
「湯川マサタカさんが巨大マンボウをキャッチ」(FishingStatonの2015年2月16日記事)
 この記事によると、2015年2月15日、和歌山県で湯川さんがエギングでマンボウを釣りあげた。 ソース




論文編

Pope et al.(2010)
 この論文は総論なのですが、Petersen(2005)の論文に、延縄でマンボウが釣れたと書いています。餌はイカorイカ+魚(イワシ、サバ)の混合物。マンボウが釣れた要因については、餌と一緒に使う光るスティックがゼラチン質の動物プランクトンに見えたか、単にマンボウの体に釣針が引っ掛かっただけかもしれないと推察しています。気になるところです。
Brito(2003)
 1997年1月20日、チリ・Las Cruces (33 o 31 'S)の西部でメルルーサ釣りで全長95.5cmのマンボウが得られた。
Seitz et al. (2002)
 こちらは珍しいヤリマンボウ。ヤリマンボウは4月に85mに仕掛けられた延縄で捕獲された。餌はイカ。顎の中に針が刺さったまま放流されたとのこと。
Anderson and Cupka(1973)
 全長1.575mのマンボウ属の個体が1970年2月22日。南カリフォルニア沖(Lat.32° 15.6’N, Long. 79° 04.5’W, over a depth of 82m)でGULF STREAMのhead boatの小型船船長Tommy Singによって口以外の部分に針を引っ掛けられて釣られた。
Dean(1913)
 南カリフォルニアの沿岸沖で1910年に得られた10フィート(約3m)のマンボウ(博物館が入手した大型の剥製)をMr.D.H.Buxtonが釣りをしている間に釣った≠ニのこと。






 2011年2月17日作成 


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