事情

 研究者の事情と言いますか、私情なのですが・・・

 ・マンボウ類は大きいもので3m以上、2t以上になり、これを一人で採集することはできません。
 ・また、ヤリマンボウやクサビフグといった種は出現予測ができないため、定量サンプリングが難しいです。
 ・マンボウ類は食べられる魚ですが、水産重要種ではありません。
 ・世界中に分布するため、各地のサンプルを集めるにはお金も時間もかかります。
 ・詳細な生態研究はなされていないものの、報告書などは各国でたくさん出されています。

 よって、マンボウ類の研究を行うには、必然的に多くの方々の協力が必要となり、サンプルを得ること自体に多くの労力がかかるため、マンボウ類の詳細な生態に挑もうとしてきた人はほとんどいません。

 そんな中、管理人は、自分でもよくわからないのですが、何故かやたらマンボウ類のことが気になり、研究を行っています。

 正直、給料がもらえるわけでもなく、研究費に余裕があるわけでもなく、貯金から生活費が削られる一方で、研究に必要なものは基本、自腹で研究を行っています。

 将来性もなく、研究がうまく進まない時もあり、一体いつまで遊んでいるんだという世間体に晒され、見えないプレッシャーに押し潰された研究者はたくさんいます。

 こんな中でも、管理人は貧しい生活をしながらもやっぱりマンボウ研究が好きで頭はそっちにしか向きません。とりわけ、すごい研究をしているわけでもなく、もらえた個体からできるだけ多くのデータを取得しようと1個体1個体向き合っています。

 他の魚でとっくに明らかにされている生態さえもマンボウ類はわかっていないため、管理人自身が不器用でも、ライフワーク的に時間をかけてじっくりと研究を行っていきたいと考えています。マンボウ類は管理人を夢中にさせるほど、魅力のある生き物だと思っています。

 生き物の生態を知るにはやはり、貧しい生活をしながらも諦めずに長期的にコツコツと調べていくのが重要だと思っています。  かなり言い訳めいたことを書いていますが、好きこそものの上手なれ、世知辛い世の中ですが、こういう事情を察してご協力頂けるととてもありがたいのです^^

 

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